生年合同祝賀会

年日(トゥシビー)は、生年祝のこと。 これは、戦前は各家庭とその親類、友人で行われる行事であった。現在では、区で合同祝賀をした後、各家庭でも祝っている。正月最初のその年の干支の日をトゥシビーと称して祝う。元日がその日にあたる時は、二回目の日に祝う。 トゥシビースージと言う。数え13、25、37、49、61、73、85歳が該当者ということになる。他地域では、97歳(カジマヤー)、本土では喜寿(77歳)、古稀寿(70歳)等を祝う習俗があるが、平安座ではない。

13歳のトゥシビー祝は、子どもの成長の意味もあってか友人や親戚を呼んで行っている。特に女子の場合は盛大である。子どもの祝いとはいえ、献酬の儀式から始まって正式の饗応をすることはおかしな話だが、昔は13歳ともなれば、そろそろ一人前であったのだろう。男の子にはサナジを、女の子にはカカンを、母親や叔母などが贈った。

かしらゆいたてぃてぃ あかちゅうびしみてぃ しだち うやがなし ゆくに いそさ
(わが子に結髪と赤い帯をさせて きれいにした親は よけいに楽しい)

献酬の儀式とは、盃をやりとりする儀式のこと。 饗応とは、響きが声に応じるように、人の意を体にあらわしそれに答えること

生年合同祝賀会何処の地域でも生年祝は実施されているが、平安座島の生年合同祝賀会では13歳から85歳まで全ての該当者の生年祝が合同で行われる。 そのために、島を離れた郷友がそれぞれのトゥシビーに一同に会する12年毎の楽しみでもある。

(文:下條義明)