シヌグ

収穫がすみ、次の新しい農作に移る前に行われる祭り。平安座では旧暦の6月と8月末の28日か29日に行う。しのぐ文字通り台風、旱魃、悪疫のさまざまの災難を払い凌ぐためであるとか、沖縄本島から押し寄せてくる敵から身を凌ぐ等諸説にいとまがない。古い時代の年越しの祭りであるとも言われる。

シヌグその日の朝8時ごろ、7人の神人は野呂殿内の火の神にシヌグの報告をしてから、西と東の御嶽に行って、部落の幸を祈願して帰ってくる。出かける場合に白装束に身をかため神々しくよそおっている姿に頭にはハマカンザを王冠のようにつけて戻るのである。帰路は途中の泉井で手足を洗い、北(ニシ)の岩の神役は海回りに出て、残りは池味殿内の庭で一服してシヌグ山に行く。今の彩橋小中学校校門を含むシヌグモーあたりである。途中ノリトをあげながら行く。出会う子どもたちにもお祓いをする。シヌグ山では神酒の杯をかわしながら、島人の安全を祈願する。それぞれの家に帰るのは夕方近くになる。この日は各家庭では一日仕事を休み、ごちそうをつくり、昼の仏壇にそなえた。シヌグ祭の日は男は屋外にいて、食事も外でとり、屋内の仕事は女だけがしたものだったが、今日では大きく簡略化された。

(平安座自治会館新築記念誌より抜粋)