シバサシ

シバとは、ススキと桑の小枝を束ねたものを言う。

旧暦8月10日は、柴サシの日で、ススキと桑の枝を束ねて、サンを造り門や屋敷の四隅、軒、それに家財道具や種物を入れる容器、屋敷内大木の根元、豚舎などに差して魔除けにする。

屋敷の四隅では、ビンシー(携帯用御願道具)、酒、盃、花米、平ウコウー、白紙を添えて「繁盛屋敷、栄い屋敷トゥラチ ウタビミソウリヨー」と祈願する。

この柴サシは、本来、一年のしめくくりの祭であっただろうと思われる。

つまり、穀物は種まきから刈り入れまでを1サイクルととらえるならば、シヌグから柴サシまでの期間は、新しい生産年の始まりであったのかもしれない。

この日はまた、小豆入りのカシチー(強飯)をつくり、神仏に供えて健康祈願する日でもある。

(文:下條義明)