ガージバール

白寿祝いとは、99歳の長寿祝いです。100から1を引くと99、百という文字から一をとると、白という文字になることから、99歳の祝いは白寿という。

平安座区においては、99歳を迎えるとガージーバール(白寿祝い)を島をあげて祝う。

沖縄では、一般的に旧暦の9月7日に97歳のカジマヤー祝いをおこなっているが、平安座区は、カジマヤー祝いは行われていない。

平安座島は、長寿の島で、大正時代から白寿(99歳)祝いを実施してきた経緯がある。 これまでに(平成22年まで)35名の方々が白寿祝いをしてきたことが記録に残されている。

平安座の白寿祝いは、ガージーバールと言う。 平安座の白寿祝いは、最高の長寿祝い、ガージーバールースージとして島あげて実施されてきている。

ガージバールトーカチ(88歳)やガージーバール(99歳)には、白衣の死装束で西枕に寝かせて白布をかぶせ、枕飯をだし「あの世へいかれるいい年になりましたからおひきとり下さい」と御願をしたという。本人が長生きすると子孫や身内の者が魂をとられ早死にし繁栄しないと言われた。姥捨て的な風習があったが、平成9年を最後に、以後この儀式は実施されていない。 また、ガージーバールー(99歳)は、死者を運んだ龕(がん)をその家からウフバンタの手前まで運んだそうである。(いわゆる野辺送りを意味する。)

平安座島のガージーバールがカジマヤーと違うのは、旧暦の9月9日にお祝いがおこなわれる。(カジマヤーの9月7日ではない) (本来はそうだが、今日では、祝いに参加しやすいように近い日曜日を選んで実施している)その日は、酒の盃に菊の葉を浮かべ、簡単なごちそうとともに先祖や火の神に供え、一家の幸福と長寿の祈願の後に飲み干す。それで無病息災がかなえられると信じた。

(文:下條義明)